日本語データベース「桐」と Microsoft Access

日本語データベース「桐」とMicrosoft Officeとの連携する情報を発信いたします。

桐の表を Excel や Access で共有する(3)

桐の項目計算式を Access に変換する

桐の表をAccessに変換する場合の、[項目計算式]の変換方法について説明します。

 

桐の表を Access のテーブルに変換する方法は、以前に[桐の表を Excel や Access で共有する(1)]で説明していますので、参考にしてください。

 

ここでは、下図の[項目計算式]を Access で定義する方法を説明します。

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テーブルの[金額]フィールドを削除する。

表[商品売上.tbx]を Access のテーブルに変換すると下記のようになります。

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[金額]項目も、1つの項目として変換され[計算式]になっていません。

そのため、[数量]や[単価]を変更しても[金額]は計算されません。

 

[金額]を自動計算するには、[金額]をクエリーで作成する必要があります。

 

[金額]をクエリーで作成するので、テーブルから[金額]を削除します。

[商品売上]テーブルを右クリックして[デザインビュー]で開きます。

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[金額]フィールドを右クリックして[行の削除]を実行します。

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テーブルデザインの変更を保存して、テーブルを開くと下図のように[金額]が削除されています。

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[商品売上]テーブルを閉じてください。

 

[金額]フィールドを クエリーで定義する。

 

[作成]タブの[クエリーデザイン]を押してください。

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[商品売上]を選んで[OK]を押します。

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[ID][品名][数量][単価]を下部にドラッグしてください。

右側のフィールドに、下記の計算式を設定します。

金額:[数量]*[単価]

 

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[Q_商品売上]と名前を付けて保存してください。

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クエリ[Q_商品売上]が作成されました。

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[Q_商品売上]を開くと[金額]フィールドが表示されています。

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[数量]や[単価]を変更すると[金額]が自動計算されることを確認してください。

桐の[表]と Access の[テーブル]の違い

桐 では、[表]にデータ、計算式、表引きなどの定義を行えますが、Access では[テーブル][クエリー]に分けて別々に定義します。

 

[テーブル]は、データを管理するだけ。

[クエリー]は、[テーブル]の値を計算したり、[テーブル]どうしの関連を紐づけしたりします。

 

[桐]から[Access]に変換する場合は、この違いを再定義する必要があります。

 

[桐]から[Access]に変換する手順

1.桐の[表]を Access の[テーブル]変換する。

 

例)表:顧客名簿 → テーブル:顧客名簿

全ての[表]を[テーブル]に変換する。

・・・(繰り返す)・・・

 

2.表の[項目計算式]を Access の[クエリー]に定義する。

[項目計算式]が定義されていない表も[クエリー]を作成した方が、整理しやすいと思います。

 

例)表:顧客名簿 → クエリー:Q_顧客名簿

全ての[テーブル]の[クエリー]を作成する。

・・・(繰り返す)・・・

 

ここまでの作業を完了すると、すべての[表]に対応する[クエリー]が作成されていると思います。

※ [表引き]の定義方法は、別途説明いたします。

 

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