桐の項目計算式を Access に変換する
桐の表をAccessに変換する場合の、[項目計算式]の変換方法について説明します。
桐の表を Access のテーブルに変換する方法は、以前に[桐の表を Excel や Access で共有する(1)]で説明していますので、参考にしてください。
ここでは、下図の[項目計算式]を Access で定義する方法を説明します。
テーブルの[金額]フィールドを削除する。
表[商品売上.tbx]を Access のテーブルに変換すると下記のようになります。
[金額]項目も、1つの項目として変換され[計算式]になっていません。
そのため、[数量]や[単価]を変更しても[金額]は計算されません。
[金額]を自動計算するには、[金額]をクエリーで作成する必要があります。
[金額]をクエリーで作成するので、テーブルから[金額]を削除します。
[商品売上]テーブルを右クリックして[デザインビュー]で開きます。
[金額]フィールドを右クリックして[行の削除]を実行します。
テーブルデザインの変更を保存して、テーブルを開くと下図のように[金額]が削除されています。
[商品売上]テーブルを閉じてください。
[金額]フィールドを クエリーで定義する。
[作成]タブの[クエリーデザイン]を押してください。
[商品売上]を選んで[OK]を押します。
[ID][品名][数量][単価]を下部にドラッグしてください。
右側のフィールドに、下記の計算式を設定します。
金額:[数量]*[単価]
[Q_商品売上]と名前を付けて保存してください。
クエリ[Q_商品売上]が作成されました。
[Q_商品売上]を開くと[金額]フィールドが表示されています。
[数量]や[単価]を変更すると[金額]が自動計算されることを確認してください。
桐の[表]と Access の[テーブル]の違い
桐 では、[表]にデータ、計算式、表引きなどの定義を行えますが、Access では[テーブル][クエリー]に分けて別々に定義します。
[テーブル]は、データを管理するだけ。
[クエリー]は、[テーブル]の値を計算したり、[テーブル]どうしの関連を紐づけしたりします。
[桐]から[Access]に変換する場合は、この違いを再定義する必要があります。
[桐]から[Access]に変換する手順
1.桐の[表]を Access の[テーブル]変換する。
例)表:顧客名簿 → テーブル:顧客名簿
全ての[表]を[テーブル]に変換する。
・・・(繰り返す)・・・
2.表の[項目計算式]を Access の[クエリー]に定義する。
[項目計算式]が定義されていない表も[クエリー]を作成した方が、整理しやすいと思います。
例)表:顧客名簿 → クエリー:Q_顧客名簿
全ての[テーブル]の[クエリー]を作成する。
・・・(繰り返す)・・・
ここまでの作業を完了すると、すべての[表]に対応する[クエリー]が作成されていると思います。
※ [表引き]の定義方法は、別途説明いたします。
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