日本語データベース「桐」と Microsoft Access

日本語データベース「桐」とMicrosoft Officeとの連携する情報を発信いたします。

桐の表を Excel や Access で共有する(2)

桐(外部DB)で Access Database に接続する 

桐からAccess Database(accdb) に接続するには、ODBC接続を行います。

 

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[ODBC]とは、 Open DataBase Connectivity の略称で データベースに接続する汎用的な接続方法です。

 

[ODBC接続]を行うには、ODBC データソースアプリ[ODBCデータソースアドミニストレーター]を使って、接続用の定義ファイル[データソース名(DSN)]を作成します。

 

[ODBC データソースアドミニストレーター]アプリは、Windows 10 に標準インストールされていますので、スタートボタンの右側の検索ボックスに[ODBC]と入力して検索してください。

 

 [ODBC データソースアドミニストレーター]アプリ(以下、ODBC DSAと記載します)は、[32ビット]を選択してください。

 

 

[ODBCデータソースアドミニストレーター]を起動します 

[ODBC DSA]を起動すると下記のような画面が、表示されます。

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[追加]を押すと下記の画面が表示されます。

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Access データベースの拡張子は、accdb です。(Access 2000 は、mdb)

 

上の表に[Microsoft Access Driver (*.mdb, *.accdb)]が、表示されない方は、下記のドライバーをインストールする必要があります。

 

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Microsoft Access データベース エンジン 2010 再頒布可能コンポーネント
 

桐の場合は、32ビット用のODBCドライバーしか対応していませんので、64ビットOSでも32ビット用のODBCドライバーをインストールする必要があります。

 

[ダウンロード]を押して、上のリンクページから[Microsoft Access データベース エンジン 2010 再頒布可能コンポーネント]をダウンロードしてください。

 

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OSが、64ビットでも 32ビット用の[AccessDatabaseEngine.exe]をダウンロードします。

 

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ダウンロードしたファイルをインストールします。

 

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インストールが完了したら、下図のように表示されます。

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再度[ODBC DSA]を起動してください。

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接続用の定義ファイルを作成します

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[追加]ボタンを押すと、下図のように表示され[Microsoft Access Driver (*.mdb, *.accdb)]があると思います。

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[Microsoft Access Driver (*.mdb, *.accdb)]を選択し[完了]を押します。

 

ここでは、データソース名に[KiriToAccdb]と入力します。 

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[選択]を押して、前回の記事[桐の表を Excel や Access で共有する(1)]で作成した Access データベース[KiriData.accdb]を選択してください。

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[OK]を押すと下図の画面になります。

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[KiriToAccdb]が、追加されています。 

桐を Accessデータベース[KiriData.accdb]に接続するための接続定義ファイルが作成されました。

 

桐 を Access データベースに接続します

桐10sを起動してください。

 

桐ファイルパレットを開き[外部DB]の[新規作成]を押します。

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[外部DB]のファイル名を作成します。

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Access の テーブル名と同じ名前で[顧客名簿]としておきましょう。

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[作成]を押すと[外部データベースに接続]画面が表示されます。

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先ほど作成したデータソースファイル[KiriToAccdb]を選択して[接続]を押します。

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[ユーザー名][パスワード]は、空欄のまま[OK]を押します。

 

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[接続されているデータソース]に[KiriToAccdb]が表示されています。

Access データベース[KiriData.accdb]に接続されました。

上部にAccess データベース[KiriData.accdb]内のテーブルが表示されます。

[顧客名簿]を選択して[追加]を押します。

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[OK]を押すと下図の画面になります。

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全ての項目名を下部にドラッグします。

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閉じる[×]を押して、定義を終了します。

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[外部DB][顧客名簿]を開きます。

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[ユーザー名][パスワード]は、空欄のまま[OK]を押します。

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Access データベースのテーブル[顧客名簿]を 桐で開くことができました。

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Access と 桐 で編集する

桐で[顧客名簿]を開いたまま、Access データベース[KiriData.accdb]を開きます。

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Access でも[顧客名簿]が編集できます。

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[6番、斉藤さん]を登録します。

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桐の[顧客名簿]を閉じてから、再度開きます。

[6番、斉藤さん]が登録されています。

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桐で[7番、山口さん]を登録します。

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Access の[顧客名簿]を閉じて、再度開きます。

[7番、山口さん]が登録されています。

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このようにして、データベースを Access データベース形式にすると、桐でもAccessでも編集することができます。

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