日本語データベース「桐」と Microsoft Access

日本語データベース「桐」とMicrosoft Officeとの連携する情報を発信いたします。

桐の表を Excel や Access で共有する(1)

桐を今後も使い続けていくには、データベースを Excel や Access で併用しながら桐を利用することだと考えています。

 

桐の表を Access Database、SQL Database、Azure SQL Database のデータベース形式に変換してそれぞれのアプリで共有して編集する方法です。

f:id:muramoto1041:20210130144035p:plain

 

 

大規模なシステムであれば、 SQL Database を推奨しますが、小規模なシステムでは、Access Database を ネットワークハードディスク(NAS)に置いて運用する環境を推奨します。

データベースをクラウドに置いて共有したい方には、Azure SQL Database を推奨します。

それぞれのアプリからは、下記の方法で接続します。

  • 桐 → Access DB:ODBC接続
  • Excel → Access DB:ADO接続
  • Access → Access DB:リンクテーブル接続

接続方法はほかにもありますが、ここでは上記の接続方法で説明します。

桐の表を Access Database に変換する

変換は、下記のよう手順になります。 

  1. 桐の表を Accessのテーブルに変換する。(K3書き出し)
  2. 桐をAccessのテーブルに接続する。(ODBC接続)
  3. Accessのテーブルを桐で編集する。 

 このようにすると、今までと同じように桐でもデータベースを編集できますし、Accessでもデータベースを編集できます。

 

桐の表を K3フォーマットで書き出します

下のような[顧客名簿.tbx]を例にして説明します。

f:id:muramoto1041:20210130152722p:plain

 

表[顧客名簿.tbx]を開いてください。

[ファイル][書き出し][K3フォーマット]を選択します。

 

※[CSV形式]でも問題ありませんが、[K3フォーマット]の方が問題なく変換できます。

f:id:muramoto1041:20210130152956p:plain

 

下記の書出し条件を設定してください。 

  • 書き出しファイル名を[顧客名簿]にします。
  • [項目名も書き出す]にチェックをつけます。
  • [現在表項目]を[書き出し項目]に移動します。

 

[実行]を押します。

f:id:muramoto1041:20210130153438p:plain

 

書き出し指定したフォルダに[顧客名簿.k3x]が出力されていることを確認してください。

f:id:muramoto1041:20210130154018p:plain

 

ファイルの拡張子を[k3x]→[csv]に変更してください。

f:id:muramoto1041:20210130161329p:plain

 

[拡張子]が表示されていない場合は、エクスプローラの[表示][ファイル名拡張子]にチェックを付けると[拡張子]が表示されます。

 

f:id:muramoto1041:20210130161611p:plain

拡張子を変更しようとすると、下記のような警告が出ますが、[はい]を押してください。

f:id:muramoto1041:20210130161937p:plain

 

ファイルのアイコンが、変わります。(Windows の設定により違います)

f:id:muramoto1041:20210130162034p:plain

 

Access に K3フォーマットファイルを読込む

Access で空のデータベースを作成します。

ここではファイル名を[KiriData.accdb]として作成します。

f:id:muramoto1041:20210130151325p:plain

 

データベースを作成した時、最初にテーブルが開きますが、[×]を押して閉じてください。

f:id:muramoto1041:20210130160309p:plain

 

[外部データ]タブを押して、

[新しいデータソース][ファイルから][テキスト ファイル]を選択します。

f:id:muramoto1041:20210130160646p:plain

 

[ファイル名]に先ほど書き出した[顧客名簿.csv]を指定して[OK]を押します。

f:id:muramoto1041:20210130162427p:plain

 

[次へ]を押します。

f:id:muramoto1041:20210130162637p:plain

 

[先頭行をフィールドとして使う]にチェックを付けます。

f:id:muramoto1041:20210130163458p:plain

 

データ型を[長整数]にして、インデックスを[はい(重複なし)]にします。

f:id:muramoto1041:20210130163553p:plain

 

[次のフィールドに主キーを設定する]を選択して、[顧客コード]を指定します。

[次へ]を押します。

f:id:muramoto1041:20210130163726p:plain

 

変換が完了しました。[閉じる]を押して、終了します。

f:id:muramoto1041:20210130163141p:plain

 

Access[顧客名簿]テーブルを開いて、変換されていることを確認してください。

 

桐の表:顧客名簿.tbx

f:id:muramoto1041:20210130152722p:plain

 

Accessのテーブル:顧客名簿

f:id:muramoto1041:20210130163231p:plain

 桐の表[顧客名簿.tbx]が、Access のテーブルに変換されました。

[顧客コード]など、キーになる項目は[主キー]の設定をする必要があります。

 

このページでは、桐の表を Access のテーブルに変換する方法を説明しました。

 

次回、[顧客名簿]を 桐 や Excel、Access で編集する方法を記述します。

 

桐コミュニティを開設しました

「桐」ユーザーで技術情報交換をしながら、システムを内製化しませんか?

興味がある方は、コミュニティに参加してください。

「桐」コミュニティ(Discord) 

※ スマホ版は、App Store・Playストアからインストールしてください。